パジャマとテディベアと私

子持ち30代会社員(女)の毎日を綴ります。

小さなお母さん

子(娘)はごっこ遊びが大好き。特におままごとが大好きで、一丁前にエプロンを付け、おもちゃのキッチンで何やら料理を作ってくれる。本人曰く「お母さんなのー」とのこと。

その流れで本当の料理にも興味が出てきている。正月、実家に帰省したときにはキッチンに立ちたがり、祖母(私の母)に長ネギを切らせてもらってご満悦だった。

 

そんな娘が今日、夕食を作る私に「大きい台所でお料理したい」と言ってきた。火を使うし危ないよー、と諭しても頑として譲らない。豆椅子を持ってきて、私の傍らで料理の様子をじっとみている。仕方がないので、使う予定ではなかった長芋を「パパと一緒にやってね」という条件付きですりおろしてもらうことにした。

ねばねばの長芋と娘が格闘している間、さて長芋をどうやっておかずにしよう...と暫し考えた結果、お焼きにすることにした。娘が今より小さい頃、離乳食としてお焼きを作りまくっていたことを思い出したのだ。固形の野菜だとなかなか食が進まなかった娘も、お焼きなら食べてくれる確率が上がった。なので、あらゆる食材を片栗粉でまとめ、焼いては冷凍していた。懐かしい思い出である。

長芋のすりおろしに、片栗粉、塩昆布、だし、薄口醤油を加えて混ぜ混ぜ(この作業も娘担当)。サラダ油を引いたフライパンに小さいお玉で落として焼き色をつける。片面を焼いている最中に、娘の好物、海苔を乗せるのも忘れずに。

かくして出来上がった山芋のお焼きは、お酒のつまみにもなりそうな一品に仕上がった。夫が「娘ちゃんがまぜまぜしてくれたお焼き、美味しいなー」と誉め称えるので、娘も得意気。一際大きなお焼きを1枚平らげ、大満足のようだった。

 

そう遠くない未来、ちょっとしたお手伝いだけでなく、一緒に台所に立つ日が来るんだろうな。そう考えると、嬉しくて心が少しむずかゆい感じがする。楽しみだなぁ。