送別会
私は会社の今いる部署に所属してから10年目(うち1年半近くの産休、育休期間あり)である。組織変更で課の名前が変わることはあるものの、基本的には同じ仕事をやってきた。
そんな私よりずっと昔から同じ部署にいる先輩(女性)の異動が決まり、今日は送別会であった。
送別、と言っても物理的にはオフィスのフロアが変わるだけで会えなくなるわけではない。なので、惜しむというより、これからもよろしく、という雰囲気の和やかな会だった。
とはいえ、我に帰ると寂しさはある。
女性ながらにベテラン、飾らずフランクな性格と人脈で、同じ目線に立って何度も助けてもらった。数年前、先の見えない泥船のようなプロジェクトに共に投げ込まれ、四面楚歌の絶対絶命状態のとき。愚痴を言い合い、早く終わらせてすっきりしよう、と励まし合いながら何とか前に進めたのは先輩のお陰だ。
弊社のバブル期、そこそこブラックな時代を切り抜けてきた人は、そこにいるだけで頼もしい。
今日の先輩の言葉。定年まであと10年、このまま同じ仕事をやって終わるのはちょっとつまらないと思って行動しました。とのこと。
受け身な異動でなく、自ら発信しての異動、流石である。そしてその希望が通ったのもさすがだし、喜ばしいことだ。
私も、このままでいいのか?
この先輩の異動をきっかけに、自分自身もどうなりたいか考えるべき時期が来たのかもしれない。